タカヨシブログ

こんにちは、高橋義仁(タカハシヨシヒト)と申します。

木陰とベンチの関係

2ヶ月ほど前になりますが、6月に横浜・東京の気になるスポット一気見旅行に行ってきました。今回はその中でひとつ、横浜と池袋で見つけたストリートのベンチと木陰の関係性についての考察です。

横浜の日本大通り

池袋のグリーン大通り

写真は横浜の日本大通りと池袋のグリーン大通りのもので、両方ともストリートのベンチが有効に稼働していました。両者に共通している特徴は、陽の向きが変わってもベンチが木陰に覆われる点です。なお、撮影日の気温は28度ほどでした。

日本大通りのものは植栽の防護が本来の用途かもしれません。しかし、植樹の全周に座れることで、木陰の動きに応じて座る場所を変えることができます。逆に冬場は日向を選んで座れるので汎用性が高そうです。また、幅広の歩道の中心に植栽があるため、どこに座っても歩行者の妨げにならず、自動車との距離も確保できています。

グリーン大通りのベンチは植樹に挟まれているため、日の向きが変わっても木陰の中にベンチがある状態を維持できます。また、設置場所は歩行者の動線と分離しているため気兼ねなく休憩することができます。

一方で、同じグリーン大通りであってもあまり使われていなかったのが下の写真のパークレットです。日を遮るものがないので、28度のなか日光が直撃してしまいます。池袋駅前の同じメインストリートにあって稼働状況には大きな差があったので、人はより快適な環境を見つけて滞在や活動をするということがわかりやすく見て取れました。

グリーン大通りのパークレット

都市の緑化の目的は修景だけではなく、木陰をデザインし活用するという視点があると緑化の効用をより通行者が享受することができるのではないでしょうか。